0人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらく歩き巨大な建物の前に来ていた。
「ここだな。」
門には兵士が立っている。
「やっと着いたぜ。ギルド‘アヴァロン’ジーベン支部。」
門に近付いていく。
「小僧、何のようだ?」
「ん、支部長に挨拶に。」
「馬鹿が。貴様のような小僧が会える筈ないだろが。身分をわきまえろ。」
はぁ、どこの兵士も頭が腐ってるのか?
「わきまえるのはお前じゃないのか?」
「小僧っ!」
兵士は腰から剣を引き抜き剣を振り上げ、振り下ろした。
だが、その剣が少年に届かなかった。
「馬鹿か。俺が誰だか分かってて剣を振り上げたのか?」
少年が腰に携えていた六本の剣が抜かれていた。
一本は剣を受け止め、三本は宙に浮き首、左胸、額に狙いを定め、残りの二本は少年の左右に浮いている。
兵士は息を飲んだ。
「ちょちょちょ!」
建物の中から人が出てきた。
「この者が無礼を働いてすみません!」
三十代位の男性が慌てて言ってきた。
「どうか武器をおさめください。」
少年は渋々武器をおさめた。
最初のコメントを投稿しよう!