第1話

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《あなた、そっちに行ってから何回私をババアって言ったのかな?》 ほら来た、ほら来た。 この時は素直に言うのが一番いいんだよな。 「二回だ。」 《…………今からそっちに行く。》 「馬鹿言うな。仕事が残ってるんだろ?」 《いいえ、仕事でそちらに行くわ。》 何かあったのか? 「あと、あの支部とはやっていけない。行って早々に攻撃された。どっか別の任務をくれ。」 《その支部には行かなくていいわ。》 何があったんだ? 「何でさ?」 《あの支部長は極秘裏に禁忌を行っていたのが判明したわ。私が今から行くのはその調査のためよ。あなたには是非とも付いてきて欲しいわ。》 さっき行かなくていいって言ったのに。 まあ、いいか。 久々の戦闘になりそうだしな。 「あんたが準備したホテルに居るから訪ねてくれよ?」 《分かったわ。一分後に着くわ。》 プッ それだけ言い残し回線は切れた。 「ふう……。」 短い溜め息を吐きソファーに座った。 「ババアが動くとはただ事じゃないよな。一体何をしたんだ?」
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