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《あなた、そっちに行ってから何回私をババアって言ったのかな?》
ほら来た、ほら来た。
この時は素直に言うのが一番いいんだよな。
「二回だ。」
《…………今からそっちに行く。》
「馬鹿言うな。仕事が残ってるんだろ?」
《いいえ、仕事でそちらに行くわ。》
何かあったのか?
「あと、あの支部とはやっていけない。行って早々に攻撃された。どっか別の任務をくれ。」
《その支部には行かなくていいわ。》
何があったんだ?
「何でさ?」
《あの支部長は極秘裏に禁忌を行っていたのが判明したわ。私が今から行くのはその調査のためよ。あなたには是非とも付いてきて欲しいわ。》
さっき行かなくていいって言ったのに。
まあ、いいか。
久々の戦闘になりそうだしな。
「あんたが準備したホテルに居るから訪ねてくれよ?」
《分かったわ。一分後に着くわ。》
プッ
それだけ言い残し回線は切れた。
「ふう……。」
短い溜め息を吐きソファーに座った。
「ババアが動くとはただ事じゃないよな。一体何をしたんだ?」
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