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「え?!」泣かせた?!
イレヴンは動揺した。
「分からないんです。嘘をついた理由も、この涙の理由も・・・ひくっ。」
喋り出すと、涙が決壊したダムのように次から次へと溢れ出した。
「アヤ…。」
イレヴンはどうしたらいいのか分からず、ただ、アヤを抱きしめた。
「私・・・ぐす、お調子者で、馬鹿だけど、面倒見がよくて・・・
でもやっぱ頼りないけど、すごく優しくて、可愛い・・先輩が好きで、
けど先輩はたくさん友達がいて、人気があって、私が居なくてもすごく楽しそうで・・・。」
アヤはイレヴンの胸の中で、少しずつ胸につっかえていた悩みを吐き出す。
え?俺のこと?好きって言った?つーか、
「アヤ、お前熱いよ?体も震えてるし、熱あるんじゃ…。」
おでこに手を当てると、とても熱かった。やばいな。
「話は明日聞くから、とりあえず布団入れって。」
イレヴンはアヤをベットに移動させようとした。
「や、だ・・待って・・!」
アヤは抵抗し、動こうとしない。
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