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「最近先輩見てると、変なんです!あなたを独占したいって思うんです・・・!
父が帰って来なくて、用事が無いといったら、あなたは誘ってくれると思った。だから言えなかったんです。
もし特別な日を一緒に過ごしたら勘違いしそうになるから。」
「まさか、それって!///」
「私ね、先輩がそばに居てくれる理由もわからないんです。
・・・私は何も持ってない、つまらない人間だから、女の子っぽくないし、可愛くもない・・・
今は一緒に居て笑ってくれていても、いつか飽きられて必要とされなくなるのが、すごく怖い。ふっつ。」止まっていた涙が、また流れ出した。
熱のせいか、涙腺が弱くなっているようだ。
「だからお母さんもいなくなって・・ひくっ・・
お父さんだって・・・・。」
アヤは家族のことで不安を抱えているようだ。俺はお前のお母さんやお父さんについて、何も知らないんだ。
俺の過去だって、話せてない。
けど・・
「大丈夫だよ、アヤはつまらなくなんてない、そんなこと言うやついたら、俺がブッ飛ばす!!
アヤは可愛いくて可愛くてたまらない俺のお姫様だよ。
だから安心して・・・・」
イレヴンは抱きしめる手に力込めて、耳元で優しく語りかけた。
すーーーっ
アヤは、イレヴンの腕の中で寝息を立てていた。
「おい、お前自分だけ言うだけ言って・・・。」まあ、仕方ないか。
イレヴンはアヤを抱き上げると、ベットに寝かせた。
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