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「おい、咲!そこのドS女どうにかしてくれよ!!」 「え・・っと・・・」 私は、急に名指しされてどもってしまった。 そしたら、菜々は 「はい、ざんね~ん!!この話は、監督からの伝言なので、咲にお願いしても意味ありませ~ん!!」 菜々は、魔女の笑い声のようにヒャッヒャッヒャッと、面白そうに笑っている。 菜々・・・その笑い方は、どうかと思うけど・・・ 私は、苦笑いしながらその場をそっと離れた。 「そーいえば、彼方がいない・・・?」 ふと思ったことを、すぐに口に出す。 その癖は悪いのか、良いのか分からない。 そしてその声は、近くにいた人に聞こえていたらしく、 「彼方なら、相手校の海斗?ってヤツと、出てったけど?」 ・・・ありがとうございます。 私はその情報を聞いて、彼方と海斗が出てった方向に走り出した。
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