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てゆーか、どうしよう!!いつまでこのままなの!?
私は少し前に泣き止んで、今の状況を把握するのに時間がかかった。
いつの間にやら、頭を撫でていた手は私の体を抱きしめていた。
そろそろ、離してもらえないかなぁ?
「あ、の・・・先輩?」
私は、おずおずと顔を上げた。
「ん?もう、だいじょぶ?」
光太郎先輩は、私を覗きこんでニヤリと笑った。
「目ぇ、真っ赤っか。すげーエロい。」
「なっ!?」
先輩は、ニヤニヤ笑いながら私の顔を見ている。
なんとなく、恥ずかしくて顔を背けた。
「なんで顔背けるの?」
すると、光太郎先輩は私の顎を持ち、無理矢理光太郎先輩の方に向かされた。
その距離が近いと言ったら!!
「せっんぱい!ち、近いです!!近い!!」
「あれぇ?この前みたいに突き放さないの?」
この前・・・?
あぁ!帰り道の!!
「それはっ!いきなりだったからでっ!」
「ん?今はいきなりじゃない?」
先輩って、こんなに意地悪だったっけ?!
私はそんな風に思いながらも、突き放せないのは事実だ。
むしろ、ずっとこのままが・・・
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