火曜日 #2

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「水や食料を優先的にサヤカに、って言ったって、私達全員が分けるのにだって足りないんだよ? 一日乾パン一個、水一口で…寒さもしのげてない」 「そんなこと最初からみんなわかってる。最悪の場合……一週間8人でここにいる場合を考えて、一日の量を決めたんじゃない」 ルイはウララに言い聞かせるような口調だった。 「最悪」というのはもちろん「一週間」にかかる言葉だ。絶対8人一緒に助かる前提だったのに。 「確かに今のサヤカには足りないとは思うけど……、しばらくはツグミやチアキの分をサヤカに回すよ」 「サヤカのことなんか心配してない!」
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