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「私達だって、生きるか死ぬかギリギリのところでガマンしてて、サヤカ以外の誰かがいつ死んでもおかしくないって思わないの!?」
「私達はお腹空いててもまだ元気だけど、サヤカは熱があって弱ってるじゃない。どれだけ役に立つかわからないけど…仕方ないよ」
眠りについたサヤカを起こさないように気を使いながら、私もウララをなだめた。
こんな状況になって初めて、ウララがサヤカと反りが合わない……というのに気づいた。
そういえば元々二人で絡んだりつるんだり、ってとこ、今までほとんど見たことがなかった気がする。
………ため息。
それにウララの一番の親友のツグミは、みんなが放置している間に亡くなってしまった。
そのことにまだ納得できてないのかもしれない。……ううん、どこかで恨んでるのかも。
そして私達はそんなウララをフォローし切れてない。
しかし、ウララの不満は意外にも別なところにあった。
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