火曜日 #2

4/27
前へ
/36ページ
次へ
「私達だって、生きるか死ぬかギリギリのところでガマンしてて、サヤカ以外の誰かがいつ死んでもおかしくないって思わないの!?」 「私達はお腹空いててもまだ元気だけど、サヤカは熱があって弱ってるじゃない。どれだけ役に立つかわからないけど…仕方ないよ」 眠りについたサヤカを起こさないように気を使いながら、私もウララをなだめた。 こんな状況になって初めて、ウララがサヤカと反りが合わない……というのに気づいた。 そういえば元々二人で絡んだりつるんだり、ってとこ、今までほとんど見たことがなかった気がする。 ………ため息。 それにウララの一番の親友のツグミは、みんなが放置している間に亡くなってしまった。 そのことにまだ納得できてないのかもしれない。……ううん、どこかで恨んでるのかも。 そして私達はそんなウララをフォローし切れてない。 しかし、ウララの不満は意外にも別なところにあった。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加