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「サヤカはどうでもいいの!私だって具合悪いのに、どうして私は病人にカウントされてないわけ!!」
………えっ???
「ウ…ウララ、まだ頭痛い?どこか具合悪いの?」
昨日、あわや酸欠……という時、先に頭痛やだるさを訴えたのがウララとサヤカだった。
「こんな狭くて暗い場所に閉じ込められて、具合いいわけないでしょ!
私、低体温症だから普段風邪引いてもあまり熱出ないのよ!お医者さんに言われたの。熱を出すにも体力が要る、って!
サヤカは高い熱出すだけの体力がまだあるってコトでしょう!」
「「「 ……………。」」」
ウララが何を言いたいのかイマイチよくわからない。
アリサがおもむろに口を開いた。
「ウララあのね、『平熱が低い』っていうのと『低体温症』っていうのは全然違うよ。
ウララの平熱が低いのは、ツグミの真似して朝食抜いたりお弁当残したりしてるからでしょう?
貧血気味で集会の時しょっちゅう保健室運ばれてるくせに、真剣に貧血治そうともしてないよね」
「それは……!!」
確かにアリサの言うとおりだった。
もちろんウララが集会で倒れるたび私達は心配してたし、ウララの食が細いのは元々で仕方ないのかな、と思っていたけど。
……みんなで外食する時は普通に食べてた気がする。
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