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「馬鹿馬鹿しい!みんな、踊らされちゃダメだって!」
アリサが珍しく激しい口調で叫んだ。
「でも…でも…。来たときはこの三人とも元気で…みんな一緒だったんだよ?」
アイミは泣きながら言った。
「私、一番最初に時間を戻したい。アリサは、そう思ったりしないの?」
「…そうだよ…アリサ、少し冷たいと思う。
もう、私達の力じゃどうにもできない」
ルイが言った。他の二人も頷く。
「だって、死んだ人間は生き返らない、って事実を言ってるだけなのに……それを冷たい、って言われても…。
それより、そんな不確かなもののために、誰かをまた死なせる気なの?ルイこそ、しっかりしてよ!」
アリサが言い返した。
「私、ナツに会いたい。会えるんなら私が死んでもいい!」
アイミが泣きじゃくると、みんなももらい泣きした。
「アイミ、今死んじゃったらナツには会えないよ」
アリサが冷静に矛盾を指摘する。
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