水曜日 #2

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「ま、私ら若いんだしあと3日くらいなら何とかなるかな? いいんじゃない?自由投票。 今時、一人山で事故死したくらいじゃニュースだって騒がないもの」 もう全員の精神状態がいっぱいいっぱい。誰がいつ壊れてもおかしくない状況だった。 「それで食料が足りなかったらさ、また誰か一人差し出す?」 「アリサ!アンタ、いい加減に……」 体力の落ちたルイが息を切らしながらワインセラーの石段をアリサに向かって駆け上がる間もなく。 パシン!! と音がして……、 アイミが涙を浮かべながら、アリサの頬を叩いていた。 「もしかしたら、アリサの言うとおりになっちゃうのかもしれない……。 私達、もうバラバラだもの。 だけど、だけど、誰かを助けるために誰かを犠牲にするとか……やっぱり、できないよ!!」 「…………」 ルイも何か言おうとしたが、階段の往復で貧血を起こしてしまい、石段の途中で壁にもたれて座り込んだ。 サヤカも何か言いたげな不満そうな表情だが、言葉が見つからず、黙っている。
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