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「私、皆がその時のおじさんやおばさんみたいに思えて、仕方なかった。それで当たっちゃってたのかもしれない…ゴメン」
アリサも少し泣きそうだった。
「私も子供だったから、怖がる友達を無理を巻き込んでコックリさんやってみたり……、あ、超パワースポット…とかっていう神社に行ってみたりもしたの。
だけど、幽霊どころか、夢にも出てくれなかったよ。
本当はやりたかったこととか言いたかったこととか…たくさんあったはずなのに」
「…アリサ、よっぽど霊感弱いんだね」
「ウララ、そういう話じゃないでしょ」
ルイがウララを睨んだ。
アリサはちょっと苦笑して、それから落ち着いた声で言った。
「だから、わかるんだ。どんなに大好きな人でも、死んじゃったらそれで終わり。決して生き返らない」
再び全員が静まり返った。
あと15分ほどで、今日……水曜日が終わる。
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