水曜日 #2

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「私達は赤枠同様、青枠にも六票持っている。平等に二票ずつ、三人の名前を書く」 「…だってアリサ、さっき、ナツがいないから五票しかない、って……」 アイミが言った。 他の三人も頷く。 「まぁ…くじ引きかなんかで三人選んでその子達が死んだ子の名前を一人ずつ書いて、ほかの二人が空欄、でもいいんだけど。 でもみんなは書きたいでしょ?ウララはツグミに戻って来て欲しいだろうし」 「…………」 ウララは何故か硬い表情で震えていた。 「大丈夫、ゾンビで戻って来る…とかはないから!それに誰も死なないんだし」 五人に減って初めて、可笑しくて笑った気がした。 アリサがこんなに冗談を言うのも初めて聞いた気がする。 「でもさアリサ、チアキの形見、って訳じゃないけど……チアキの分のスマホをそういう風に使うのは……私は…」 ルイがちょっと眉を潜めて言った。 「それに…『ゲーム』の道具じゃん…なんか、気持ち悪くない?」 サヤカが小さい声で言う。 「心情的に抵抗あるのはわかるよ。でも、使わないで残してたって食べられる訳じゃないし」 残りの三人がまた笑った。
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