水曜日 #2

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「わぁああああ!」 私より大声を出して驚いていたのは、アイミだった。 私が振り返ると、急いで肩に掛けていた手を離し、 「ご…ゴメン、ナツ、そんなに驚くと思わなくて……」 まだフロアの真ん中に座っていた他の三人も何事か、という表情でこちらを見ている。 「わ、私こそゴメン…急でビックリしちゃった。何?」 「そこ、あんまりのぞくと危ないよ………」 アイミが辛そうにうつむいた。 「そうだよね……」 私は胸をなで下ろし、フロアの真ん中に戻ろうとした。 「…………?」 部屋着用のオーバーシャツの胸ポケットに、何か……畳まれた紙のようなものが入っている。 なぜか変な胸騒ぎがした。 「そうだ…あとこれ、ナツのスマホ。見たくも使いたくもないかもしれないけど」 私が倒れた時に落としたのを、アイミが拾って持っていたらしい。 「ありがとう…」
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