木曜日

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しかし、アナウンスはまだ続いていた。 『芹沢つぐみ、三票。以上二人の生還者を含め、残り六名の生存は以後24時間、保障されるものとします。おめでとう』 「「「……ツグミ!?」」」 全員が驚いて地下室じゅうを見渡した。私も慌てて非常灯で、さっきまでツグミが寝かされていた場所……初日に酸欠で亡くなってからずっと……ワインセラーの床を照らした。 アリサの血の付いた毛布の下に、アリサ、一人分(私のいた場所)置いてチアキ、 そしてツグミの場所は……… 毛布のめくられた跡があり、空っぽだった。 「何よ!私が生き返っちゃいけなかったわけ!?」 ワインセラーの暗闇の向こうに見覚えのある人影が。 ……紛れもない、ツグミの声。 ともかく、仲間がもう一人、戻って来た……みんなはいろんなことがありすぎて、喜ぶというより悲鳴を上げてしまう。 私は足がふらつくのも忘れて、思わず石段を駆け下りて本当にツグミかどうか確認しようとした。 「危ない!!」 アイミが叫んで、乱暴に肩を掴み、引き戻す。
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