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「ツグミ…!何するの!」
「うるさいわね、あんたも泥棒よ!」
ツグミはウララも力一杯張り倒すと、ウララが着ていた自分のパーカーを引っぺがした。
間にいたサヤカが一瞬迷って、先にルイを助け起こそうとした時……みんなの視線が床に固まった。
ルイのポケットから滑り落ちたのは……なぜか、スマートフォンが二台。
「「「………!………」」」
アリサの手紙を思い出す。
『ツグミのスマホで票を操作している者がいる』
「内通者………」
確かに、ツグミも参加者なら、人数分のスマホが最初にあったとしてもおかしくない。
銀色の袋に入っていた七台が全てだと……私達は思い込んでいた。
「どういうこと?」
「ルイ、説明して!」
「違う!違うの!みんな、これは……!」
アイミとサヤカが詰め寄るより早く、ツグミがルイの頬を蹴り飛ばした。
茫然とする私達を尻目に、ツグミはスマホのうちの一台を悠然と拾う。
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