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木曜日 #2
あの時、酸素のないワインセラーで倒れたツグミを助けにいけなかったのは確かだった。
沈黙した私達にツグミがあっけらかんとたたみかける。
「これ、青枠に欲しい物書いたら、もらえるのよね?
毎日乾パン……とか有り得ないから、ブランチは温かいフレンチとかがいいな…。
でも、お風呂も入ってないしなぁ…あ、“エステ”とか書くのも、アリなのかな?ね、どう思う?」
もう、怖いくらいにツグミのペースだ。
「どうしたの?もう木曜日よ?投票しないと、あなた達が死んじゃうよ?」
その後のツグミは、「寒いから」とサヤカの寝袋とウララの毛布とシートを取り上げ、
「退屈だから」と、みんなにどうでもいいようなメールを打って返信を催促したり、上から目線での雑談を振ったりしていた。
ルイはみんなの信頼を失った形で、すっかり発言力を無くしてツグミの言いなりになっていた。
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