木曜日 #2

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「サヤカさぁ…、今だから言うけど、あんたが一番重たくてウザかったわ」 ルイが吐き捨てた。 「私の言葉が何?そんなもん、今時、『校長先生の朝礼のお話』にだってマニュアル本あんのよ! ナツが物好きにも、途中で首突っ込んで来なかったら、途中で適当な理由つけてさっさと切っちゃいたかった」 「そんな……!!」 「ぶっちゃけ、最初は大学の推薦枠のため担任受けいいように、内申狙いで引き受けたんだけど。 時間無駄になるばかりでコスパ低すぎだし、ホント無理、って毎日思ってた。 やり切ってえらかったのは私。あんたでもナツでもない」 「ウソ…!ウソだ!ルイはそんな人じゃ……!」 サヤカがうずくまって、わあわあ泣き出した。 私もアイミももう、何をどうフォローしていいかわからない。 ツグミ一人が、 「ちょ…!何か、マジ受けるんですけど!!」 とか言ってゲラゲラ笑っていた。
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