木曜日 #2

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……そりゃ、一度はツグミを見捨てた罪悪感はあるけど。 何かがおかしい。 違和感の正体が上手く掴めないまま、私とアイミは他の四人と距離をとって、アリサの定位置だった無線機の前に座っていた。 「ねぇ、そこの二人。ナツとアイミは、私のメール、無視しっぱなしだよね?」 ツグミが着ぶくれたまま階段に腰掛け、こちらに声をかけた。 「必要ない時は、電源切ってあるの」 私は素っ気なく答えた。 「ツグミこそ、スマホの充電器、人数分しかないのに、あんまり暇つぶしに使わないで。 もう、充電器…予備の一個と私たちの二個しか残ってないんだよ?」 アイミが銀色の袋の口を握り締めて言った。 「……えっ!ちょっと!なんで充電器、それしか残ってないのよ!?誰が使ったの?」 ツグミがすごい剣幕で繰り返し聞いたので、ウララが恐る恐る答えた。 「く……暗いし怖いしヒマだし……ルイやサヤカ達と昨日までメールを………」 ツグミは無言で、ウララを殴りつけた。 ウララが声をたてる元気もなくすすり泣く。
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