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あと一つは、ルイ。
「ルイ、正直に言ってほしいの。私が最初に死んだとき……何があったの?」
私はルイにひそひそ声で聞いた。
「私、あの時のこと、だんだん思い出したの……。
具合悪くなって倒れる前に、首筋に何かに刺されたような痛みが走った……
一瞬、虫かなにかに刺されたのかと思ってたら、すぐ苦しくて倒れちゃって。」
「刺されて死ぬような虫?スズメバチとか、サソリとか?………ちょっと見せて?」
アイミがスマホで私が指し示した場所を照らす。
「……本当だ。三か所赤い痕があるよ。
…でも、今までこの部屋で虫とか生き物系…って一匹も見たことってないじゃん?
それにこれ、虫さされって言うよりは………ううん、何だろ…」
ルイは青い顔で、脂汗をかいたまま押し黙っていた。
「あの時、ルイは私の隣にいた。何でこんなことになったか、知ってるよね?」
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