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小型のゴムボートにが石段の下にゆっくり流れ着いた。
ボートの中にはビニールにくるまれたダンボール箱。
その上に、この場に全く不釣り合いな物がさらに載っていた。
上等の白いクロスが掛けられ、外国映画のディナーの場面に出てくるような銀のお盆の上に、銀の半球形の蓋が被せられている。
……ゲームはまだ、続いているの!?
ゴムボートは石段の下にコトン、と停まった。
増水はどうやら止まったようだ。
予想外の展開に、どこからともなく現れた、水上の不気味な荷物。
(私達に……?)
……受け取って一応、開けてみるべきだろうか?それとも…
「……『物資』じゃないの?もしかして…」
しばらく静寂と沈黙が続いた後、アイミが言った。
薄気味悪いけど、私もそんな気がする。
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