金曜日 #3

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怪しげな手紙を丸呑みにして……本当に私が死ぬ、とは思わなかったんだろうか? 注射器などを処分した、と言っても、もちろん共用のゴミ袋(誰かの持ってたレジ袋)に捨てたりはしないだろう。ルイの言うとおり、燃やせば目立つし。 倉庫の方には隠しておけるような場所はないから、ワインセラーの方に隠したんだろうか……棚の中、とか下とかに細かく裂いたり、砕いたりして。 どちらにしてももう探せないし、そこまでしてルイの手紙を裏付ける気にもならなかった。 というより。 ………正直、…… 読まなきゃよかった。 私宛ての手紙なのに……、ナツの言動が気に障った、とかそういう言葉ばかり。 ルイが辛かったのはわかるけど、私に危害を加えたり嘘をついていたことに対して謝罪の言葉ぐらいあると思っていた。 ルイは私のこと、嫌いだったんだろうか? 死んでもいいや、って思うくらいに?? 私はルイのことを友達だと思ってたし、信頼して悩みを相談したことだってある。 ………どうして? 考えに考えて、だいぶ前だけど一度、 「クラスの中で意見が割れた時に、仲のいい子の肩もったり、自分の気に入らない意見だとさりげなく無視したりするのはよくないと思う」 とルイに話したことがあるのを思い出した。 でも、その時だって 「ありがとう。自分の悪いところを指摘してくれるのがホントの親友だよね」 って、笑ってたのに……。 予想はしていたものの、本当にここまでされる理由がわからない。 手紙を読んだら納得できるし、ルイを赦せると思っていた。 例えば代わりに殺すと脅されていたとか。 問いただしたり反論したいと思ってもルイは死んでしまった。 私は落ち込んで、気持ちが切れそうだった。
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