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「これでアリサの推理が正しかったことが証明できたわけだし……ルイが、ツグミのスマホを持ってなかった、ってことを除けば」
「でもそれ、ルイの最後の手紙………」
せっかく勇気を出して本当のことを書いてくれたのに。
「あんなの持ってたら、ナツが落ち込むだけでしょ。『自分は悪くない』って言い訳だらけの手紙。ムカつく」
アイミがルイにこれだけ敵意を剥き出しにするのは珍しい。
「何、何?」
「どうしたの?」
私を心配する、というよりは好奇心に勝てなかったウララとサヤカが近づいてきた。
一つだけはっきりしたことがある。
投票したからってオカルト的な力が働いて殺されたわけじゃない、ってこと。
私達の敵「救済者」は人間。トリックを見抜けば、生還できる。
「…………」
「…………」
とにかく、この4人で頑張って生き残るしかない。
私はアリサのノートを元に今まで推理したことを説明した。
私一人では限界がある。もう、手詰まりだった。
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