22人が本棚に入れています
本棚に追加
……何が「Survivor」だ。何が「粛清ゲーム」だ。
ダムの決壊による土砂崩れ……「救済者」は傍観するだけで結局、助けてはくれなかった。
不信と友の死を代償に……許せない。
「救済者」も巻き込まれて死んでしまえ、とも思ったけど、それは私達の存在を知る者がいなくなる、ということをも意味する。
私自身、矛盾と恐怖に混乱しているうちに、水音がぴたりと止んだ。
「『金曜日は糸巻きもせず』……って、何のことなんだろう……ね?」
状況に不似合いなくらいのんびりと呟きながら、アイミが下を照らした。
ワインセラーの水は、ちょうどそこに降りていく石段の下で止まっていた。
そして……
最初のコメントを投稿しよう!