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………ちょうど一週間前、私達8人が団らんしていた場所………。
建物ごと土砂崩れに 巻き込まれたはずのその部屋は
落ちてきたシャンデリアや、私達が混乱してぶちまけたであろう飲み物や菓子類、非常用品の類は全て綺麗に片付けられており、
部屋の調度はツグミに初めて案内された時のままだった。
今にもドアの向こうからツグミや皆が現れそうでもあり、
古い建物やアンティークの調度品独特の不気味な重苦しさが漂ってもいて。
ウララに聞きたいことがたくさんある。
「ねえ、一体ここ、ど………」
その時、唐突にリビングのドアが開いた。
ドアを開けて現れたのは、意外にも若い男の人だった。
きちんと伸びた背筋、やや明るめの髪。
すらりとした身体に無造作にまとった無地のニットとデニムに清潔感があって、かえって好感が持てる。
そして…、育ちのよさそうな整った柔和な笑顔にもすごく見覚えがあった。
「どう、大丈夫?」
「小林………洋平さん!!」
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