救済者

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「言ってる意味、わかる!?ナツには私の何がわかるっていうの!? ツグミが私の前を歩いている限り、私は決して夢を叶えることはない!! 今まで地味にしてツグミの陰に隠れてたのは、ツグミのママに潰されないため。 ルックスだって、歌だって、演技力だって本当は私の方が上!だけど、今の芸能界でチャンスを掴もうとすれば、ツグミのママが裏から潰そうとするわ。絶対に! 夢を叶えることが人生なら、私の人生とツグミの人生は並び立つことはないの、絶対に!」 「そんな………」 私達も今まで騙されていたというの?でも、一体いつから? 「じゃあ、ツグミは死んだのね?他の皆も………アイミも?」 「アイミは私が抜け道から逃げる間際に私が沈めた。みんなに気づかれないように、そういう訓練もしてたの」 「アイミを…殺したの!?ウララが!?ひどい…!!どうして!」 「だって、ルールだもの。アイミもナツと最後に同じこと聞いたわ。『どうして?』って」 自分の話が終わった途端、アイミについて無感情に淡々と答えたウララに私は思わず掴みかかって、頬をひっぱたいた。
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