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と、普段は弱々しいウララが、無言で、しかしものすごい力で私を思いっきり突き飛ばした。
床に転倒した時に、頭と背中を強く打ってしまった。痛みですぐには反撃ができない…。
私はショックと悔しさで、その場で泣き叫ぶしかなかった。
「ずっと友達だって、仲間だって信じてたのに!
ウララは私達の友情よりも、正常じゃない殺人者を信じたの!?
どうしてなの!?
私とウララ以外、みんな、死んじゃったのに!どうして平気ていられるの!?」
「友達?友情?
短い子で三年、長い子で10年以上、か。長く一緒にいた、ってだけ。そんなの無意味!
誰が私の本当の姿を、悩みを知ろうとしてくれた!?
私、ある時からちゃんとわかってた。私の方がツグミよりも容姿や感性に恵まれてて、頭もいいんだってことに。
でも、ツグミにそれを気づかれてはいけないってわかってたの。嫉妬されて人間関係がこじれたりしたら、地獄が待ってるかもしれない。閉鎖的な学校生活、狭くてくだらない人間関係。
私にできることは、リアルの誰も知らないようなネットの小さなサイトに日々の鬱憤や私の可能性を潰そうとしているツグミへの憎しみを書き込むことだけ」
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