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「僕がウララを釣るために作ったサイトも布石の一つ。
ウララの気を引きそうなバナーを貼り、秘密でアイドルを目指す子達専用のグループチャットのサイトという名目で誘導し、結果的には唯一の理解者を装って僕の計画の一部を担わせる。
最初のミッションはツグミをたきつけ、芹澤家も小林家も留守の時期に内緒で友人だけでこの別荘に来させる……というものだった。
大人に知られたらきっと止められてしまうだろうからね。
自分では何一つできないくせに、過保護で過干渉な両親から距離を起きたがっていたツグミをその気にさせるのは、そう難しいことではなかったよ」
「私達は赤の他人だとしても、ツグミやウララ、あなたを信頼してた!
許せることじゃないけど、ウララは私達を騙してまであなたに協力したのに…仲間まで簡単に殺してしまうなんて!」
「仲間?君は何か勘違いしているようだね。
僕には最初からそんなものはいない」
「嘘!別荘に水牢が最初からあったとしても、地下室の大掛かりな仕掛けは!?
あなた一人でできるはずない!」
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