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「ツグミ、ウララ、チアキ、アリサ、ルイ、サヤカ……それにアイミ。
チアキの望んでたとおり、私達が本当の仲間でお互いを信頼してたなら…あなたに勝てたかもしれない。
私だけじゃなく、みんなでここから出られたかもしれない……」
友達、仲間。あの地下室に入るまでは確かにそうだと思っていた。……卒業してこれから別々の道を歩いても、一生友情は続くと。
「仲間?信頼?まだそんなことを。そんなもの、幻想だってよくわかったろう?」
「だったとしても!
みんな死ななきゃいけないほどの理由はなかったはず!
どうしてみんなを殺したの?私達に何か恨みでも!?」
「いや。実を言うと、本当に死んで欲しかったのは芹澤つぐみ一人だった。
ありとあらゆるパターンを予測して、どこかで追い込むつもりだったんだけど……ゲーム開始前に死んでしまったのは予想外だったね。あれは事故だ」
「狙いは……ツグミ一人だけ?」
それって…、
どういうこと!?
「言っておくが、怨恨、などではないよ。芹澤つぐみは僕の長期計画のために第一に排除すべき対象だった」
「………なぜ……」
言葉が続かない。
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