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姿を変え終わった神道は手に異名の象徴である身の丈ほどの大剣を持っていた。
黒髪はグレーになり、服装もレザーコートに金属のガントレット、レザーブーツとなっていた。
そして仮面は変わらぬ赤く、頬にクロスした剣が描かれている。
擬似的に高位生物になっているのでペルソナを被った神道からは威圧するオーラが溢れている。
俺はふんと鼻を鳴らすとペルソナを被らずに懐から刀を抜き、構えた。
「来いよ。新入生にはこれで十分だ」
「なめんなよ!」
神道は立っていた床が抜けるほどの力を込めて俺に襲いかかってきた。
軽々しく振ってきた大剣を刀の峰で受け流す。
そのまま大剣は床を砕いた。
ステップして間合いをとった俺は構えを崩さず、右手を離して挑発する。
猛烈な速さで間合いを詰めた神道は横に大剣を振るうが俺は左手の片手で受け流した。
体勢を崩した神道を俺は素早く右手を戻すと斜めに斬る。
鮮血が飛ぶが、手応えがない。
今度は神道が間合いを取る。
その右肩にはざっくりとはいかないが、斬った痕があった。
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