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「起きて下さい!」
「ぐおっ!?」
腹を蹴られた痛みで起きた俺は周りを見渡してみる。
瓦礫の山。
立派な武道館から家まで綺麗に瓦礫となっていた。
「何だよ」
「竜胆先輩!これは何ですか!?私が知らないうちにこんなことに……先輩のせいですよ!」
「はぁ!?」
意味が分からない。
「だから、竜胆先輩が壊したんですよね」
「いやいや、お前が飲まれてあんなものを放つから俺はまともにかわして、そうやってこうなった訳だから俺は悪くねぇよ」
「ペルソナで相殺すればよかったじゃないですか」
「俺はペルソナ持ってないっつうの―」
カランカラン
勢いよく立ち上がった俺の内ポケットからペルソナが落ちた。
あれ?
暑く感じないはずなのに汗が止まらないな。
「竜胆先輩、まだ言い逃れするのですか?」
「い、いいえ。」
シーーン
「じゃあ弁償して下さい」
神道が取り出したのは一枚の紙。
俺はそこに書かれた0の数を数えるなり、土下座した。
「それは勘弁してください」
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