二章 波乱

2/26
前へ
/70ページ
次へ
チュンチュン 「ん、朝か……」 目を覚ました俺は起きようと上体を起こして右手を着くと むにゅ 何とも言いがたい弾力と柔らかさを備えた物。 心地のよい感覚に俺は数回もんでいると― 「んん」 聞き慣れない声に俺は眠っていた頭が覚醒した。 前を向いていた顔をゆっくり右手に向けるとそこには神道灯がいた。 「うおっ!?えっ!?あっ、そうか」 かなり驚き、疑問に思ってしまったが昨日の出来事を思いだし自問自答した。 新品の薄い水色のパジャマを着て寝ている神道の体の一部に俺の手がしっかり乗っていることを自覚した俺は素早く離す。 俺は布団を再びかけ直してあげ、朝食を作ることにした。 「何があったっけな~って何もねぇや」 冷蔵庫を開けるなり、俺はほぼ空っぽの中身を見て愕然とした。 「朝食抜きかでも神道がいるしな……」 暫し考え、俺は棚からそうめんを出して茹で始めた。 これで朝食麺系連続92日目だな。 どーでもいいことを考えながら俺はそうめんを茹でる。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加