二章 波乱

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「そういや、神道。お前、何処に所属するんだ?」 「?何の話ですか?」 山盛りに盛られたそうめんを食べながら神道に聞いてみると案の定、知らないらしい。 「もうすぐ夏休みだろ?その前に一年は神島の部隊に研修生として入隊すんだ。たまに部隊で演習することになるけどな」 「へぇ、そうなんですか。そう言えば部隊と言ってもどんなのがあるんですか」 俺は残っていたそうめんを食べきってから答えた。 「防衛、鉄の部隊に取締、智の部隊。そして神島調査、死の部隊の三つだな。」 「ちなみに竜胆先輩は?」 「死の部隊だ。優秀者しか入れないから人数不足で無理志士に無理矢理入隊されられたからな」 神道はきょとんとしていた。 神島調査部隊、死の部隊が優秀者しか入隊出来ないのには理由がある。 死の部隊は死亡率五割という危険という言葉では言い表せないほどの危険な部隊なのだ。 ゆえに死の部隊という名が付けられている。 メンバーは学園からの仮入隊者含めても五十人に満たない。 学園の仮入隊者でも調査で奥地に踏み入れることになることが多く、死亡者も伴って多い。
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