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「私も死の部隊ですかね。主席入学ですもんね」
「そうだな。学園から指名されるだろうしな。」
珍しく朝起きられた俺だが、ゆっくりしているほど時間はないのですぐにそうめんを食べ終わるなり、すぐに登校した。
今は神道と二人で並んで登校中だ。
「さっき先輩、志士に入隊させられたと言ってましたけど志士って"神速"七海志士ですか?」
「そう、その志士だ。脳筋のバカだけど第三位なんだよな。知ってても当然か」
何故か志士の顔が浮かんできた。
俺をからかって爆笑しているあのバカの顔が。
殴りたくなってきたな。
俺はクラスで会ったら殴ることを決めた。
そんなことを考えているうちに学園に着いてしまった。
「竜胆先輩、まだ聞きたいことがあるんですけど……」
「ん?帰ってからじゃ駄目か?」
「今すぐがいいんですけど」
「じゃあ昼休みになったら俺の教室来いよ。志士もいるしな」
「……はい!」
とびっきりの笑顔を浮かべて、神道は玄関に向かっていった。
不覚にもときめいてしまった俺がいた。
「…………あいつしかいねぇんだよ、俺には」
俺は呟くと、足に力を込めて四階の教室に向けて跳んだ。
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