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「蒼、やっぱりお前何かあったろ」
「歯を食いしばれよ」
「?―グホッ!」
からかってきた志士を殴った俺は自分の席に座り、机に突っ伏す。
志士は廊下まで吹き飛び、窓から落っこちて行ったが大丈夫だろう。
現に志士のことを気にしているやつはいない。
机に突っ伏していると頭を叩かれた。
デジャヴ!
顔を上げてみるとそこには昨日と同じく少女がいた。
違うのは知り合いというだけか。
「あんたに聞きたいんだけど」
「あ、ユッキー。どうしたんですか」
「先輩をあだ名で呼ぶなっ!」
ゴンと鈍い音で殴られた俺は顔を床に強打した。
その前に机を割っているが。
殴られた頭を押さえながら、殴った張本人を見た。
無造作に整えられた黒髪が整った顔立ちを駄目にしているが美少女だ。
ネクタイが黒色の五年生、粉白雪先輩だ。
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