24人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
燦々と輝く太陽。
照りつける日光はじりじりと体を熱くさせる。
その太陽の下、高級住宅街には似合わない瓦礫の山に俺はいた。
俺は絶賛土下座中である。
そして俺の前に立ちふさがるのは妖しい笑みを浮かべた少女。
「弁償」
「払えません。許してください。何をやってもいいですから」
顔を少し上げれば見えるのは、請求書。
1が一つと0が八つ書かれた請求書。
貧乏人の俺が払える金額ではない。
「じゃあ弁償はおいといて一つ頼み事があるの」
「何だ」
「家、無くなっちゃったから貴方の家に居候させて」
「はぁ!?お断りだ!自分の生活だけでも苦しい貧乏人にお前まで養える金はねぇよ」
「じゃあ、弁償して。払えなければ警察に届けるわよ?」
「分かりました。」
俺は再び土下座をした。
土下座をしながら俺はどうしてこうなったと振り返る。
最初のコメントを投稿しよう!