一章 貧乏少年の不幸

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時は遡って―朝。 「ふわぁ」 起きた俺は顔を洗い、湯を沸かしてカップラーメンにお湯を入れてリビングの机に置いてから落ち着いた。 カップラーメンが出来る頃には頭も動き始め、机に転がっていた割り箸で一気に食い始める。 食い終わると空になったカップをゴミ箱に投げ捨て、ベッドに横たわる。 ギシッと軋むベッドの上で俺は時間を見る。 13:02と見えるのは気のせいだろうか。 「めんどくさ」 呟きながらもベッドから立ち上がり、着替え始める。 紺のブレザーに黒のズボンと言ういわゆる制服だ。 髪を掻きながら玄関に向かう。 ドアを開けるとムワッとした暑さに耐えながら、ドアを閉めた。
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