一章 貧乏少年の不幸

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俺、竜胆蒼が住むのは築五十年以上経つボロアパートだ。 家賃二万ととてつもなく安いために俺はここに住んでいる。 二階にある部屋から出て、階段を下っていると空で咆哮が聞こえた。 見上げて見れば、空を舞っているのは赤い龍。 巨体を動かし、空を舞っているのを見ても誰もきにする様子はない。 ここは太平洋に浮かぶ島、神島。 神が実在する、何でもありの浮遊島。 神島に住むのは神の加護を受けた特権階級の人間か物好き、そしてもう一人。 魔物が蠢く神島で魔物を狩る専門職の人間、レヴァレントだ。 俺は消去法で行くと、レヴァレントである。 しかし17歳の学生の身とあって貧乏な暮らしを余儀なくされている。 今日も遅刻記録を伸ばすことに成功した俺は学園に向かう。 荷物は全部おき勉なのでOKだ。
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