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「で、何のようだ。」
「竜胆先輩、手合わせお願いします」
そう言って少女は頭を下げた。
まためんどくさいことに巻き込まれそうと思ったが、否定しても同じことになりそうな気がした。
「その前に理由と名前を聞かせてくれ。」
「私は一年Sクラスの神道灯と言います。理由は―」
「いや。そこまででいい。理由も言わずとも分かった」
少女、神道灯はむっとした表情になったがすぐに戻った。
「神道だっけ?今年の主席入学者は"大剣姫"の異名を持つレヴァレントとは聞いたが、お前のことだったのか」
「そうですね。竜胆先輩のことも私も聞いたことはありますよ。とりあえず竜胆先輩、お願い聞いてくれますか?」
頭を掻き、空を見上げてから答えた。
「ああ、いいぜ。場所はどうすんだ?」
「私の家の武道場を使います。広さ、頑丈さは十分だと思いますので」
「時間は?」
「今日の放課後でどうでしょう?玄関前で待っています」
「了解だ」
俺が答えを返すなり、神道は屋上から飛び降り自分のクラスに戻っていった。
溜め息をつき、深く深呼吸してから俺も自分のクラスに戻った。
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