556人が本棚に入れています
本棚に追加
真っ白なカーテンが室内の濃密な行為を示すように、艶かしく揺れる。
痙攣する少女の裸体を抱いて、はぁと欲望の吐息を溢す少年は……
やっぱり結城君。
制服のワイシャツが乱れて、淫らな喉元が露になる。
うっとりと堕落した表情は、どんな美少女よりも魅惑的で綺麗だった……
上品な顔立ちとは裏腹に、くしゃり髪を掻き上げる仕草が男臭い。
『亜紀……気持ち良かった?』
色に濡れた気だるげな声が、女の名前を囁く。
亜紀?
『……ん……きもち、よかったよ……ひなた……』
栗色のロングヘアーが彼の腕の中で動きを変える。
快楽に濡れ光った瞳が一心に結城君を捉えると、次の瞬間ふにゃりと和らいだ。
美崎…亜紀さん。
ああキレイだ……この人も。
結城君と同様。
ゆっくり唇を重ね合わせる恋人達に、私は暫し見とれてしまう。
名残惜しげに唇を離した結城君が、美崎さんの体をそっと解放して……
『動ける?亜紀……キツイか?』
『…うん…あ、りがと……』
気遣う彼に、幸福そうな笑みを浮かべる美崎さん……
彼女の手を握り、結城君は優しく抱き起こした。
最初のコメントを投稿しよう!