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「…実にかわいい赤子だな」
生まれてきた白い赤ん坊に手を伸ばしたのは村長だった
村長はゆっくりと赤ん坊を抱き上げ、あやし始めた。
「…村長?」
驚く村人たちに、村長はゆっくりと口を開いた。
「肌の色が違えど、我らの村に生まれきた新たな命だ。この子について議論するよりも、まずは新たな命の誕生を祝おうではないか。」
「・・・・・・・」
村長の言葉に、村人たちは頭を下げ、部屋をあとにした。
「…さて、この子に相応しい名はなんであろうか」
村長はそう、新たな命に語りかけた。
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