記憶

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仕事で場所を転々としていて、自分の故郷と呼べる場所もすぐに思い浮かばない私であったが電車に揺られ2時間弱。少しばかり記憶が戻ってきた感じたがした。電車の中でも存在感を消して、空いてきた席にひっそりと座って窓の外を眺める。 建物なに見える緑のシンボル。私の高校のシンボルマークだ。立派な樹がシンボルでその土台を作るといった感じの意味合いが込められていたはずだ。 《…そうだ…私はこんな感じで学校へ行っていたんじゃないかな?》 そうして駅に降りる。人の波は私を避けるようにして足早に次の目的地に進んでいく。 私は町の地図を見ながら高校の場所を確認していく。しかし。よく分からず結局タクシーに頼ることにした。地元の走っているだけあって、ワンメーター、すぐに目的地の私の高校へたどり着くことがきた。料金を支払って降りた高校。 土曜日だというのに声がする。そしてボールが遠くへ飛ぶ音や自分の存在を知らせる声。ホイッスルの音に、時間が来るとブラスバンドの音楽も聞える。そうだ。私が陸上の部活をしていたのもこの高校は部活は真剣に取り組んでいるからだ。少しばかり懐かしさが出てきた。校舎の記憶も体育館の位置もうっすらと思い出してくる。 私はゆっくりと校舎の中へ。 《…そうだ…この学校は少し坂になっていて。正門から下り坂になっている。そして溝があって運動場。雨が激しい日の翌日は陸上コースの一部にまで水が来るんだったな。》 そんなことを思い出しながら道を下る。野球部とサッカー部だろう。激しい練習をしている。その横には陸上のトラックもある。私は一人学生生活を思い出しうなずいていると、体育館の入り口の水のみ場が目に止まった。 「あれ…は?」 するとまた記憶の断片が映る。更に 『…@:・+>』 「!?」 声だ。私は少し頭を支える。今日は少し優しく語りかけてくるようだ。 「…何なんだ…!?」 『…‘……&%#……%!$……#!”……ワタシ。』 《…私?》
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