第二女 今からでも良いから小学生に戻りたいと思うこの頃。

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能力は―― 【殻籠りの安全圏(グラビティ・シェル)】(文香命名) ドーム状にしたならば自分を中心に半径5~10メートル範囲の重力、反重力、引力、斥力を操れるフィールドを作る事が出来るそうだ。 そのフィールドはある程度なら操れるらしく紐状に伸ばせるとか……。フィールドが見えない者としたらサイコキネンシスとそう変わらないよな。 攻撃面でも強みはあるが、際立つのは防御。 彼女の前にはどの様な攻撃も無駄になってしまう。 もちろん普通の小学生として暮らしてるので攻撃と呼べる様な物が飛んできた事は無いが……。 この能力、始本人は妹達が能力を使ったうえに言う事を聞いてくれない時にしか使わない。もちろん手加減してな。 便利な能力なのは理解している。 しかし……この能力があるせいで自分が普通の人間では無いと言う事が嫌なのだとか。 普通の人として生まれたかった。 彼女なりの悩みと言えるだろう。 さぁ。 これが進太郎と六姉妹の基本的な学校生活と言えるだろう。 新学期が始まって数日。 まだまだイベントや楽しそうな事が列を乱さず一列に並んでいる。 春はまだ始まったばかり。 彼、進太郎が寂しさを思い出す日々は―― 当分は来ないだろう。
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