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皆は物語において禁忌とも呼べる存在をご存知だろうか?
簡単に言えばやってはいけない事、居てはいけない存在の事だ。
格闘漫画の場合、主人公の成長を軸にした物語なのにも関わらず、最初から最強の称号を持っている主人公ならどうだろうか?
倒すべき相手が自分より弱い。これは主人公に成長する余地を無くしてしまっているので物語が破綻してしまっている。
ミステリーにおける超能力者の存在。これも同じであろう。
超能力にも様々な能力がある。
その中でも最も居てはイケナイ存在。
それは心が読める者がいることでは無かろうか?
その様な人物がいるだけで犯人の心が読めてしまう。
推理の要素など無く犯人を突き止めるミステリー。
そんな物は果たしてミステリーと呼べるだろうか?いや――呼べない。だからこそ居てはイケナイのだ。
他人の心が読める――。
普通の人間には出来ない事。
そんな普通では無い状態を持っているとはどの様な気分なのだろうか?
知って見たいと言う好奇心。そして知りたくは無いと言う恐怖心。
そういう複雑な心境になるのが人間だろう。
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