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ゆっくりとした足取りで、やや引きずっている感じでむかってくる。
近くの玉砂利に靴が踏みこんだ音がした。すると急に僕は、気恥ずかしさで狼狽しそうな、逃げ出したいような気持ちがうまれた。
なんでだろううか。
しいて言うなら、僕の気まぐれによる行為の偽善を見抜かれることが怖かった。
いかなる行動を取るべきかを考えていた。なるべく冷静に振りかえり、すれちがうときに軽く会釈すればいいのだ、と自分に言い聞かせる。
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