第一章 迷える追跡者

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レモンはともかく梅干しをなにに使うんだろうか? 明らかに量が異常。 これはまずいのではないか、と直感的に思った。 なにに使うかはわからないが……なんか、引っかかる。 姫璃さんが何か事件を起こしたというのも聞いたことがある。 何だったかは詳しく覚えてないのだけれど。 「はい、まいどwww」 お金をプチさんに支払い、姫璃さんは台車に買ったものを乗せるとそれを押して歩き出した。 「ねえ、姫璃さんだよね」 慌てて声を掛ける。 後ろからなんか買うんじゃないの?wwwという声が聞こえるが、いまは気にしている場合ではない。 「こんにちは珠莉殿。どうかしたで……あ!急がなくてはならないのをわすれてたであります!失礼するであります!」 にこにこと返してくれた姫璃さんだったが、途中で何かを思い出したように慌てて走り出す。 なんか、怪しい。
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