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「さて、と。ここらへんだよね」
数分で森の入り口についた。
けど、店は森に入ればすぐあるものではないらしく、それらしき建物は見当たらない。
けれど、その代わりにどこからか強烈な臭いがする。
いろいろなものが混ざり合っているらしく何のものかはわからない。
なに、怪しいものでも呼び出してるの……?
妖怪の類はわたしには無理なんだけどな。
対処の方法くらいは知ってても、実践できないとやくにたたないし。
ま、とりあえず阻止を目的にして動こうか。
カバンの奥底にあったお面の一つを引っ張り出す。
すぐ効く毒では無さげだけどまあ、一応ね。
派手な色に塗られているけど一応ガスマスクなんだって兄さんがいってた。
なぜそれをお土産にしようとしたのかは今でもさっぱりわからないけれど、なぜガスマスクをこんな色合いにして作ったのかもさっぱりわかんないけど、使わせてもらうよ。
「よし、と」
効果があるのかどうかも定かじゃないけど、少しはましにはなった気がする。
まあ、臭い完全に消しちゃったらどっちに店があるのかもわからないしちょうどいっか。
「珠莉!」
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