Prologue2 「未来を決められた日」

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「笑いこそしたけれどね、別にアンタの夢を否定したわけではないもの」 ようやく落ち着いたのか、静かに言いながらクッキーを手に取る 「まぁ一応…応援、してあげるわよ?」 「一応ってなんだよ一応って!?」 「い、一応は一応よ!」 「………………」 そう返すとクッキーを頬張り黙ってしまう 唐突に訪れる無言の時間 フランはそんな二人のやり取りを面白くなさそうにずっと無言で横目に見ていた。 (………あれ? 騎士?) しかし、ふと気になることに気が付き、フランはフォンに再び問い掛けた 「お兄様ぁ?」 「なんだいフラン?」 レミリアの態度に眉間に皺が寄っていたフォンは、直ぐ様笑顔でフランに向き合う 隣でレミリアが「切り替えの速い奴…」と小さく呟いていたが、彼は聴こえなかった事にした。 「もし騎士になれたとして、そうしたら仕える主は誰なの?」 「えっ」 「あっ」 その質問に、二つの声が重なる、フォンはレミリアを、レミリアはフォンを見ていた 「…………」 「お兄様?」 「あー、えっと…だな…」 だが直ぐにレミリアは目を反らし、フォンはというとまさかその質問が来るとは思っていなかったので、答える事が出来ずに吃ってしまっていた。
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