Prologue1 「紅蓮に燃える双眸」

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落下してくるブレードに対し、フォンは槍を構え突撃する 刃と槍がぶつかり合い空中で二人が拮抗し力比べになった 「所謂メイドのミヤゲってやつさ、気に入ってくれたら嬉しい…ねェッ!?」 「ぐうっ… 貴様を此処で破壊するのは、俺だ」 「だったらアタシと考えは一緒だ…なッ!」 拮抗している間に出来た力場が弾け互いに離れた位置に降り立つ 「踊ろうぜフォン・シュヴァイツァー、アタシとお前、どちらかが倒れるまで続くダンスをさぁ」 「制限時間を設けておいて、よくも言う…っ」 同時に詰め寄りブレードと槍がぶつかり合う あらゆる方向から繰り出される斬撃を、槍で器用に受け流し、隙を見付けては目にもとまらぬ早業で突きを繰り出す ブレードがフォンの黒衣を切り裂き、ネックレスかペンダントのような物が浮き上がる 槍がクトゥヴァのスーツを切り裂き、皮膚を傷付けた それを何度も繰り返すのに付かず離れず、決してお互いの得物の範囲から離れない二人は、時に立ち位置を変え、時に空中でぶつけ合い、正にダンスを踊っているようだった。 モニターの残り時間は、丁度7分を示していた…
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