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「病院に行ったほうがいいよ。いい加減」
「だって時間ねぇし。ほっといたら治るだろ」
「もー。知らないよ?」
トントントン
「修ー。入るわよー。」
「おぅ」
ガチャ
入ってきたのは、修のお母さんだ。
とっても、美人で面白くて、優しい人。
手には、お菓子とお茶を乗せたお盆を持っていた。
「お邪魔してます。」
私は、ペコリと頭を下げた。そんな私に、おばさんはニッコリと微笑んでくれた
「いらっしゃい美亜ちゃん。アップルパイはスキ??」
「あッすみません!アリガトウございます、大好きです。」
「俺もスキ~」
おいしそうなアップルパイが、ミニテーブルの上に並べられる。
修のお母さんは料理上手だった。
「じゃあね。美亜ちゃん。ごゆっくり~」
おばさんは、ドアノブに手を回し、一度廊下に出たかと思うと、ふと後ろを振り向いであたしを見た。
「あ。そうだ、このバカ息子が悪さしたら呼んでね!すぐ飛んでくるから」
「何もしねぇっつの!!」
「あはは、心強いです!!」
「お前も乗るな!!」
本当に仲が良いんだからって言っておばさんは笑って行ってしまった。
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